フォルクスワーゲン・ゴルフV GTI ブローバイガス防止装置が異常作動

ゴルフは初代GTIからすると、この5代目は隔世の感を禁じ得ない。

初代モデルからすればその大きさは全長で50センチ、全幅でも15cmと二回りはでかい。初代が100m走の陸上選手としたら、こちらは筋肉もりもりのハンマー投げってところか?

内外装の質感もベースのゴルフV同様に定評通りの高さ。「見た目は大した事ないが走れば別物!」というのが初代ゴルフの特徴でもあったが、VWのエンブレムを外せば5代目とは思えない!

外観上「GTI」と“普通のゴルフ”を見分けるのはたやすい仕事。何故ならば「GTI」のフロントマスクはご覧のように、フロントグリル部分をバンパー下部まで“U字型”にブラックアウトとし、一体化させた専用デザインだから。

スポーツモデルには一見不釣合いとも思えるファブリック部分のチェック柄に懐かしさを覚える人は、初代モデルの“それ”を知るそれなりの年配者(?)になりそう。

入庫したのは18年初期登録、走行112000キロ。

エンジンチェックランプが点いており、テスターでの症状はガソリン蒸発防止装置の異常。キャニスター・ホース・ソレノイドバルブを交換することになる。斜め後ろから眺めたときのシルエット。その美しさが好きだ。11年目を迎えると、どんな車もかかりつけのカードクターがいたほうが長持ちするので古いクルマほど、うちのような整備工場がお役に立てると思っている。

ディーラーに持ち込めば、受入検査だけで6-9000円は取られるのはちと財布に厳しい。うちのサイトを見て「無料点検って書いてありますけど、本当に無料ですか?」と念押しされることがたまにあるが、不安がったお客様でも予約し来店され90分ぐらい経ち診断結果を説明されるころには、100%安堵や笑みがこぼれていることがほとんどだ。

何しろ車検並みの51項目を点検するのでお客様はまず驚かれるのが常。

その驚きの表情が嬉しいし明日への活力となっている。