最新のカタログを見ると、同じ車種でガソリンとクリーンディーゼルエンジンの両モデルが用意されていることがありますが、ディーゼルモデルのメリットを教えてください。
クリーンディーゼルエンジンのメリットは、環境にやさしいことと、中型車ならば同クラスのガソリン車より確実に燃費が良いことでしょう。
ガソリンエンジンに比べてエンジン内の圧力が、2~3倍も高いことから部品のひとつひとつが頑丈に作られていること、さらに最高エンジン回転数がガソリン車よりも低いことから部品の摩耗が少なく長持ちします。大型トラックなどは、走行距離100万kmくらいまでエンジンのオーバーホールが不要だと言われています。また、ガソリンエンジンよりも排気量を大型化できるため、より大きなトルクが必要なトラックなどの輸送分野や重工業分野に適しています。
ディーゼルエンジンはスロットルバルブがないので、ガソリンエンジンにくらべてポンピング損失が少ないなど、機械効率が良く、市街地などでは燃料消費が少ないのです。
すでに、ヨーロッパではディーゼルエンジンが盛んに使われています。ディーゼルエンジン搭載のスポーツカーもあるほどです。数年前、フォルクスワーゲン「ルポ」という小型車のディーゼル仕様車は、軽油1リッターで30km以上走行可能でした。このことからもわかるようにクリーンディーゼル車は、将来的に大きな可能性を持っていると言えるでしょう。